海外留学は就職に不利?有利になる海外留学の形とは?

昨今、企業ではビジネスの国際化が進み、語学力や海外経験のある人材を必要とする企業も少なくありません。

採用に外国人枠を設けたり、海外へ進出を進めたり、海外企業が日本企業を買収したりなど、さまざまな企業が国際化へ進むにつれて、グローバルな人材へのニーズが高まってきていると言えます。

それに伴い、日本人で海外へ留学する人は年々増加しており、ただ単に「海外留学を経験した」だけでは就職に有利になるとは言えません。

実際に海外留学を経験した人は現代では星の数ほどいるのです。

ましてや、外資系企業などへの就職を目指すべく、日本で勉強をして英語力のスキルを海外留学経験者並みに磨く人もいます。

そこで今回は、

・本当のところ海外留学は就職に不利なのか?有利なのか?

・ワーホリやインターンシップは就職に有利?

・最も就職に有利な海外留学の形とは?

をまとめました。

留学を検討している方、どんな留学の形が良いのか迷っている方は、是非参考にしてみてください。

目次

海外留学は就職に不利?有利?

これからのグローバル化時代で企業が求める人物像は、

(1) 語学力
(2) 異文化適応力
( 異文化に興味をもち、自分とは異なる意見を持つ人を柔軟に受け入れることができる )
(3) 論理的思考力
(発言の筋道を立てて話をすることができ、事実やデータに基づいて表現することができる )
(4) ストレス対応力
( ストレスを感じることがあっても、ポジティブに捉えて対応できる)
(5) 主体力
( 目的を明示し、周囲にはたらきかけ、積極的な行動を促すことができる )
(6) 提案力
(創意工夫する力)
(7) コミュニケーション力
( 自分の意見を的確に伝えることができ、相手の意見を丁寧に聞いて意思の疎通ができる)
(8) 実行力
(チャレンジする力)

※引用: 厚生労働省委託事業 報告書海外体験を生かしたキャリア形成事例分析

なのです。

上記の通り企業が求める人物像とは、全て海外留学で高めることが可能な能力ですので、相対的に見て就職に有利に働くと言えるのではないでしょうか。

「留学によって何を習得したか」「留学によってどんなスキルを身に着けたか」などのアピールできる能力や知識があることが重要です。

ワーホリやインターンシップは就職に有利?

さきほど「海外留学は相対的に見て就職に有利」と申し上げましたが、海外留学にはさまざまな形があり、海外留学全てが就職に絶対に有利とは言い切れない部分もあるのが事実です。

よく就職面接などでアピールポイントとして聞かれるのが「ワーキングホリデー」や「インターンシップ」ではないでしょうか?

ワーキングホリデーやインターンシップは学生が海外で就業体験できるプログラムとして人気で毎年多くの学生が参加されていますが、本当のところ就職には有利なのでしょうか?

(引用:厚生労働省「海外就業体験と若年者のキャリア形成に関する調査研究」)

上記は「海外就業体験が帰国後の就職に当たって有利な条件となったかどうか」のアンケートです。

こちらを見るとワーキングホリデーを経験した人で一番多かった回答が43%の「特に有利な条件とはならなかった」との回答でした。

また、「少し不利な条件となった」「かなり不利な条件となった」と回答した方を含めると全体の約半数が「ワーキングホリデーは就職に有利ではない」と感じているようです。

次にインターンシップを経験された方の回答は「少し有利な条件となった」「特に有利な条件とはならなかった」のそれぞれの回答が35%と31%と同じ割合となっています。

ワーキングホリデーと比べると「有利」と回答した方の割合が多いようですが、これは、同じ就業体験であってもインターンシップの方は海外の企業に実際に入ってビジネススキルを学べるため、即戦力として就職にも有利だと言えるのではないでしょうか。

このようなデータを見ると、一概には海外留学は就職に有利とは言い切れません。

最も就職に有利になる海外留学の形とは?

それでは、就職に有利な海外留学の形はあるのでしょうか?

最も就職に有利な留学の形、それは「海外への大学進学」です。

グローバル化が進む昨今、企業が欲しいと思う優秀な人材は、最初の項でお話したような能力が必要となります。

海外の大学に進学することで、

・ビジネスで通用する英語力が習得できる

・視野の広さと国際感覚が身につく

・異文化への理解力が向上する

・自立心と積極性が身につく

・コミュニケーション能力が高まる

・精神的にタフになる

・グローバルな人脈作り

を形成することが可能となります。

つまり、今や企業に求められている人材とは語学力を身に着けていることは最低条件で、それだけではなく+αの能力が必要なのです。

この+αの能力こそが海外の大学進学で得られる力です。

近年、日本の企業もどんどん海外への進出を進めており、社内の公用語が英語という企業も増えてきているのが現状です。外資系の企業、グローバルな企業への就職を考えている場合は語学力や国際的な感覚、コミュニケーション能力は必須です。

海外への大学進学で必要な能力を習得しておけば、卒業後の就職先の幅は随分広げることができ、有利に働きます。

ましてやそのまま海外での就職も夢ではありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本の企業はこれからますますグローバル化が進み、 それに対応できる人材として、海外の大学卒業者は企業に注目されるでしょう。

実際に海外大学卒業者の採用枠を設けている大手企業も多数あるほどです。

英語力はもちろん、自分の意見をきちんと発信でき、異文化の多様的な価値観を理解できる人材を企業は求めているのです。

海外の大学に進学して、経験を積むことで自分の理想とする将来や仕事に就け、グローバルに活躍できるようになるのです。

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