日本のグローバル教育の必要性
日本のグローバル教育の必要性

この数十年の間で世界は大きな変化を遂げています。

大昔では考えられなかったことが現実になってきているのです。

通信技術が大きく発達したことによって、とても遠かった海外の国との距離が縮まり、いつでもどこにいてもリアルタイムで外国と繋がれる状況になっています。海外で起こった事件やニュース、芸能情報はインターネットを通じて日本にも入ってきますし、しかも時差なく知る事が可能な時代となっています。

グローバル社会の到来です。

グローバル化に伴いAIの技術もどんどん進んでいく一方で我が国日本では、現在存在する職業もAIやロボットによって無くなってしまうと予想されています。色んな場面で、色んな場所でロボットやAIが活躍するようになるのです。バスやタクシー、電車などはロボットが自動で運転し、ホテルの受付や接客などはロボットが対応するという時代になります。支払いもカードやスマホ決済で済ますことができるのでレジや料金所などは人が必要なくなります。

時代がこのように変化していく中で変わらなくてはいけないのは私たち人間です。

日本人として、時代の変化について行くには私たちには何が必要か、どういった人材にならなくてはいけないかということを考えなくてはいけません。「変化に対応できる人間」にならなくてはいけないのです。

そんな中、日本ではグローバル化に伴うグローバル教育が取り上げられるようになってきました。世界と距離が縮まったからこそ、日本でも世界で戦える人材を教育しなければなりません。それがグローバル教育です。

今回はグローバル化に伴う日本のグローバル教育の必要性について記事をまとめました。

是非、グローバル教育に興味のある方は読んでみてくださいね。

目次

そもそもグローバル教育とは

よく勘違いされがちですが、「英語を学ぶこと」だけがグローバル教育ではありません。

英語を学ぶことを始め、異文化、多様性など日本単位ではなく世界基準で考えたり、見たりできる発想や思想を身に着けさせる教育方針のことを指します。

現代では全てが世界の国々と繋がれる時代であるため、日本独自の固定概念や日本独自の思想ではなく世界規模で物事を見たり考えたり理解することが大切なのです。

グローバル教育を通して、将来の日本の子供たちがそのような思想や考え方、環境に適応できるようになれば、日本の未来は明るいものになるような気がしますね。

グローバル教育の必要性

現代では海外に渡航せずとも日本にいても外国の人と接する機会が増えていますよね。

皆さんも街中でコンビニやレストランチェーン店などのスタッフが外国人だったことはありませんか?

今年はコロナの影響で外国人観光客は減少しましたが、昨年までは電車などの公共交通機関でも海外の人を目にすることが多かったですよね。

そして来年は延期されていた東京オリンピック開催に伴い、さらに日本に来日する外国人観光客や外国人留学生も増加すると予想されます。

今後、日本では「グローバル教育」を通して、英語教育の拡充や留学生の受入れ、海外留学などの取り組みを強化していくことが必要だと思われます。

そして、日本人も世界基準で考えて勝負できる実力を身に着けるべきでしょう。

グローバル教育で学ぶべき4つの能力

グローバル人材になるため、グローバル教育で学ぶ必要がある能力は4つあります。

①語学力

これは言わなくでも分かると思いますが、世界共通語である英語はまず最初に必須となります。これから世界を舞台に外国人を相手にビジネスをするには英語力は必要不可欠です。

これは一般会社員でも共通することです。

日本の企業もどんどん海外進出し、世界のどこでも誰とでも繋がれるようになった昨今、お客様は日本人だけでなく世界中に存在することになるのです。

外国人とやり取りする際に言葉の壁があるままではビジネスは前に進みません。

ましてや、これからは英語だけでなくそれ以外の言語も必要となります。

日本と違い、海外の国は多民族が入り混じっている国が多いので2か国語だけでなく、3か国語やそれ以上話せる方はたくさんいます。

職種や業種や環境により必要な言語は異なってきますが、日本語だけでなく英語は必須であり、そしてそれ以外の外国語の習得もこれからは必要となってくるでしょう。

②コミュニケーション能力

語学力があるだけではグローバル人材とは呼べません。

グローバル人材になるためには「コミュニケーション能力」が必要です。

自分が人と繋がり、さらにコミュニティを広げていく力が大切です。

相手のことを知り、自分のことも知ってもらう、海外の国や人のことを知り、日本人や日本のことも知ってもらうことで相手との距離が縮まります。

相手のさまざまな面や背景を知り受け入れるために、海外の異文化や風習、知識などを勉強する教育は今後必要となってくるでしょう。

相手を理解するためには一方的な思想や見方、考え方ではダメでお互いに意見交換でき相手の立場を考えられることで理解へと進めるのです。

それが「コミュニケーション能力」です。

高いコミュニケーション能力を身につけると将来、ビジネス面でもチャンスを得やすいのではないでしょうか。

③多様性の理解

日本にはあまり馴染みのない言葉ですが「多様性」を知り理解することはグローバル教育には欠かせません。

近年は日本社会も多様性について理解している企業なども少しずつ増えています。

採用の際も性別や宗教、国籍、などと言ったことにとらわれない企業も出てきているのです。

海外のような多民族が共存する国では、日本と違い多種多様な人種が存在しています。

みんな、学歴や年齢、性別、宗教、食文化などが異なっていますが、それを受け入れ理解しながら生活しています。

自分とは違った価値観を持っている人がいて、それを拒絶することなく受け入れるという柔軟な視野や考えを持つことはとても重要となってくるでしょう。

④主体性や積極性

残念ながら日本人にはあまり主体性や積極性がありません。

日本では主体性や積極性が無い、その控えめな性格が良いとされている場合もあります。

しかし、海外とのやり取りでは主体性や積極性が無いと自分の意見が無いと勘違いされマイナスに思われる可能性が多々あるのです。

外国語である英語、日本とは異なる異文化、習慣などを理解して、それを受け入れていくことは想像以上に大変なことです。

ですが、積極的に学び、積極的に知りたいと思う事ができるようにグローバル教育で身に着けていくことが大切です。

そして日本人であっても自分の意見がはっきり言えるようになるべきです。

これからの日本のグローバル教育のあり方

これからの日本でのグローバル教育は変化しようとしています。

これからの英語教育はこれまでとは大幅に変わるのです。

今までは英語の長文や英語の文法を暗記することに重点が置かれていましたが、これからは英語で会話できる能力を身に着けるための教育をしようとしています。

英語でコミュニケーションを取る場合は相手の話を聞き、自分の意見を言う「聞く」「話す」がとても重要になってきます。

文法ばかりを覚えていても、実際には相手と話せません。

これからの時代は世界公用語である英語でコミュニケーションができることが基本となります。

それに伴い日本の英語教育の改革としてはこれからはもっと海外留学を増やしていくべきではないでしょうか。

実際に海外で生活してみると、日本語は通じないし現地の言葉で話さなければいけないため、身を持って学ぶことができますし、現地の人とコミュニケーションを取らないと生活できないし、勉強もできません。

最初から外国語を話せる人はほとんどいません。

最初はボディランゲージを使って身振り手振りで会話して、試行錯誤しながら徐々に話せるようになるのです。

だんだん話せるようになってくると自分に自信がつくし、もっと話したいと思うようになるはずです。

相手に伝わりやすくするように話し方を工夫するようになったりしてコミュニケーション能力がどんどん高まってくるのです。

日本で英語の勉強をして、授業を受けているだけではここまで身に着けることはとても難しいです。

まとめ

今後、日本では世界で活躍できるグローバル人材育成が課題となってきます。

グローバル教育を受けたグローバル人材は、英語力を始めとして、その他の言語、異文化、多様性、主体性、積極性、コミュニケーション能力などが求められます。

言語や文化、習慣が全く異なる人たちと切磋琢磨し、対等にビジネスなどができる関係性を築いていかないといけなくなる時代です。

時代の変化に対応できる人材になるためにはグローバル教育は必要なのです。

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