アジアの重要性

先日、アジア留学の魅力について寄稿しました。

今回は、『どうしてそんなにアジアにこだわるのか』、『留学の魅力は分かったけど欧米ではなくアジアで生活する意味はあるのか』、『やっぱり先進国がベストじゃない?』という意見に答えて、上記記事のような留学ではなくアジア自体の魅力や重要性について述べたいと思います。

グローバル社会においてアジアで生活することがいかに重要か分かりやすく簡単にまとめ、アジア留学の必要性を考えてみましょう。

アジアに拠点を持つ企業の増加

人件費・交通費・土地代などが安く、品質の高い製品が製造でき、IT分野も進んだ技術を持つアジアに世界中の企業が魅力に感じて拠点を置いていますが、日系企業も増加傾向にあります。『海外在留邦人数調査統計(平成30年要約版)』を参考に地域別・国別それぞれ2つのランキングを見てみましょう。

【地域別日系企業数トップ3】

  国名  企業数

1.アジア 52,860社

2.北米 9,417社

3.西欧 5,833社

10年間のデータを見てもこの割合は変わらず、圧倒的な数字でアジアが一番多いです。アジアは大幅に毎年増加しており、10年前の38,380社に比べると、14,480社も増えました。

【国別日系企業数トップ10】

  国名  企業数

1.中国 32,349社

2.アメリカ 8,606社

3.インド 4,805社

4.タイ 3,925社

5.インドネシア 1,911社

6.ベトナム 1,816社

7.ドイツ 1,814社

8.フィリピン 1,502社

9.マレーシア 1,295社

10.シンガポール 1,199社

昨年度2018年のデータです。アメリカとドイツ以外はアジアが占めています。推移を見てみると、 各アジア諸国の前年比は大体5%程度増加しておりますが、注目すべきはタイです。タイの前年比は、なんと+120.1%!!!こんな振れ幅を過去数年見たことがありません。たった1年間で劇的な増加を遂げています。日本に近くて人件費の安い東南アジアに拠点を持つのはメリットが大きいでしょう。

アジア市場が大きく、需要があるのはもちろんですが、一方アメリカとの貿易がしにくくなりました。昨今の日米貿易摩擦の影響により、アメリカへの輸出が困難になり、最近為替市場は円高傾向。例えば、製造業ならアジアに工場を作り、タイに輸出して、東南アジアからアメリカに輸出した方が日本からアメリカに輸出するよりも都合が良いでしょう。アジアはただ近い、ただ市場が大きいだけでなく、広い視野でビジネスを考えても重要な拠点になっているのがわかります。

現地の優秀な学生を雇用したい日系企業はたくさんあります。であれば、現地をよく知る日本人学生ならなおさら欲しい人材でしょう。英語を話せる日本人はたくさんいても、アジアの市場や言語をよく知る日本人はなかなかいません。キャリアにおいてアジアに留学する価値は大きいのです。日本企業でグローバルに働いて海外出張や駐在がしたかったり、英語に携わる仕事がしたかったらアジア留学は就職に有利でキャリアアップも目指せるでしょう。日本の企業で働くと、アジアと関わる仕事はいくらでもある時代になりました。アジア留学はどの留学よりも日本企業で活かしやすく、優遇される経験だと思います。

これらのランキングを見ると、日本の企業は圧倒的にアジアに拠点を持っていることがわかります。安定的に維持している中国やインドのほか、注目すべきは増加傾向の東南アジア諸国。今後も増えていくことは間違いなく、数年後、このランキングのトップにタイやインドネシアが君臨する日もそう遠くないかもしれません。最近多くの東南アジアの人々が日本に来て留学したり研修生として働きに来たりするのはすでにみなさん身近に感じているかと思いますが、日本から東南アジアに進出する傾向にもあるのです。

貿易の要

先ほどアメリカとの貿易摩擦について言及しましたが、東南アジアと貿易することにメリットがあるのでしょうか。ASEAN加盟国と日本はEPA(経済連携協定)およびFTA(自由貿易協定)という協定を結んでいます。貿易を自由化・円滑化するために、関税撤廃または削減を進める協定です。送るモノにもよりますが、例えば自動車や自動車部品を東南アジアに輸出すると税金の負担がかかりません。

※ASEAN加盟国:インドネシア、タイ、カンボジア、シンガポール、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス

求められる英語

アジアの英語のなまりを気にする人や、欧米のネイティブ英語に憧れる人は多いと思います。グローバル社会で求められる英語は、どんな英語なのでしょうか?

ネイティブスピーカーみたいな英語が話せないと外国人に伝わらないというわけではありません。仕事のパートナーがアメリカ人やイギリス人とは限りません。翻訳みたいな正確な英語を使用しないといけない仕事は一部ありますが、ノンネイティブな人とコミュニケーションしないといけない仕事がほとんどです。先ほど地域別日系企業数トップ3を挙げた通り、アジア人と仕事をする機会は非常に多いです。

今求められるのは、イングリッシュではなくグロービッシュ(=伝わる英語)です。ネイティブレベルの英語力がある、もしくは、英語の成績が良いということではありません。英語がずば抜けてできる人材ではなく、宗教や文化の違いを理解し、視野を広く持ち、誰とでも心地よく会話ができるコミュニケーション能力が高い人材です。文化にしても働き方にしても国によってさまざまです。その点の理解と配慮ができるかは大切です。また、アメリカ人が話す英語、インド人が話す英語、中国人が話す英語、タイ人が話す英語、みんな同じ言語を話しても、発音や語彙力に違いはあります。アメリカ人と話す英語を磨くのではなく、どんな人にでも伝わる英語が話せる・発信できるようになる必要があります。大事なのは、コミュニケーションスキルなのです。

台頭するアジアのリーダー

世界で活躍する人は先進国の白人や日本人が多いという考えはもう古いですよ。現代では、黒人やアジア人がトップにいることが当たり前になってきました。アジア出身の代表的な人物として、女性にしてミャンマーにおける民主化運動のリーダーだったアウンサン・スーチーさんやアリババ創業者のジャック・マーさん、そしてソフトバンク創業者の孫正義さんが世界が認めるリーダーといわれています。アジア各国から優秀なリーダーが排出される時代になっています。

まとめ

アジアが今、政治・経済おいて重要な拠点であることは明らかです。今後、日本がグローバル社会で生き残るために、アジアとより親密な関係を維持することが必要でしょう。これから求められるグローバル人材とは、ただ英語が話せるだけではなく、”伝わる英語”を巧みに使い、文化やアジア自体について深く理解をしている日本人が重宝されるのではないでしょうか。

グローバル人材を育成するには、アジア留学こそ価値ある経験と成り得ます。アジア留学が、ただ安いから、ただ近いからおすすめであると述べているのではなく、アジアに対して将来的な期待を込めて勧めているのです。

アジア留学についてもっと知りたい方はコチラ

おすすめのアジア留学先

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タイにあるアメリカの大学(トリコンチネントディグリープログラム)は、ラマー大学(米国・テキサス州)、サイアムテクノロジー大学(タイ・バンコク)、英国のNVQ国家認定資格レベル5の三か国の学位および資格のすべてが一回の留学で取得できる画期的なプログラムです。

今回ご紹介する「タイにあるアメリカの大学」は、高校生・留年生向けに費用も安く、英語力のスコア提出が不要など、日本の大学に進学するのと同等の条件で進学することが可能です。

授業は完全に英語のみで行われ、アメリカ・中国・ASEAN各国など世界各国から集まる学生とともに学習します。タイ・バンコクで日常生活を送ることになりますが、成長著しいASEANの中心地であり、本物のグローバルを経験することができます。

気になる方は下記公式ホームページをご確認ください。

http://tricon.tesol.co.jp/

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