「海外留学」と聞くと、英語も話せるようになるし、外国の友達もできるし、外国の文化にも触れられるし…とメリットばかり考えてしまいそうになりますが、本当にそうでしょうか?
実は、良い結果が得られるか、そうでないかは自分自身にかかっているのです。
ましてや日本で生まれ育った私たちは、非常に恵まれた環境で生活しているという事実を初めて海外へ出てから思い知ることになるでしょう。
実際に海外留学した人のうち、約半数近くの人が失敗と言えないまでも挫折して帰国を考えたり、実際に日本へ帰国してしまったというデータもあります。
自分が描いていた理想と実際に留学して経験した現実とのギャップに苦しんでしまうのです。
そこで今回は、
「失敗する海外留学の6つのパターン」と
「成功する海外留学の秘訣」をまとめました。
是非、参考にしてみてください。
目次
「失敗する海外留学」6つのパターン
① 目的や目標が明確でなかった
「とにかく日本での生活が嫌だから」
「今現在の日本の生活から逃避したいから」
「親に言われたから留学するか‥」
と考えている人は留学先でも成功はしません。
自分の目的や目標が無いまま留学してしまうと「何を頑張れば良いのか?」「どのように行動すれば良いのか?」が分からない状態になり、周りの人に流されて時間だけが過ぎていってしまいます。
その結果、何も得られないまま帰国日を迎えるか、途中帰国という残念な結果になってしまうのです。
きちんと「こうなりたい」という目的や目標が明確に定まって留学する人は留学先へ行っても毎日、目標に向かって頑張ることができ、それを行動に移せる人なのです。
②準備不足だった
大抵の人が「留学すれば英語ができるようになる」と考えていると思います。
「留学先では周りで英語が飛び交っている環境だから、留学すれば自分も英語が話せるようになる」と思って、日本出発前に何も勉強しないでゼロの状態のままで留学してしまうと留学先に行ってもなかなか英語を話す実践が出来ず、英語力は伸びません。
留学前に少しでもリスニングとスピーキングの勉強をしておくことが必要なのです。
最低限の挨拶や日常会話、最低限の文法などは現地で生活したり、語学学校で授業を受ける際には必ず必要です。
それすら分からない状態で行ってしまうと自分から英語を発するまでにかなりの時間を要することになり、学校生活も日常生活もなかなか上手くいきません。
挨拶や日常会話などのフレーズはリストアップしてノートに書きだすなどして、予め準備しておくことをオススメします。
③日本人とばかり一緒にいた
外国に行くと日本が恋しくなり、精神的な心強さを求めて日本人と一緒に過ごしてしまう場合があります。
特に初めて留学した人は、現地で留学期間が長い日本人留学生に出会えば、自分よりも現地の事情を良く知っていて何かと頼りになるのでお世話になることもあるでしょう。
ですが、日本人留学生とばかり一緒に過ごしてしまうと、
「日本人とばかり過ごして、ほとんど英語を話すことがなかった。」
「困った時は日本人に助けてもらったので自分で努力することはなかった。」
という結果になってしまい、それでは友達と海外旅行に行っている状況と何ら変わりません。
現地の友達との繋がりが一番早く英語が上達する秘訣です。
現地の友達と過ごしていると英語での日常会話を始め、現地の文化や習慣などを早く吸収することができます。
居心地の良い「ぬるま湯」のような環境では留学先でなかなか成長できません。
④積極的に行動できなかった
留学中に英語を学ぶチャンスは自分から行動すれば日常生活にいくらでもあります。
学校で授業を受けるだけでなく、「外国人の友達を作る」「サークル活動、ボランティア活動に参加する」「現地のカフェやレストランに行く」などという行動に出て現地の人となるべく交流する機会を自分から作るようにしましょう。
日本人は人見知りで恥ずかしがり屋な人が多いので、自分から積極的に行動するのが苦手な場合がありますが、自分から積極的に機会を作らなければ英語を話すチャンスはどんどん減ってしまいます。
現地の人と交流できる環境にいることでリスニング・スピーキングの練習にもなります。
部屋にこもってスマホばかりいじる、パソコンで日本のテレビ番組を見たりしている日本人は留学先で実は良く聞く事例です。
消極的・受け身では英語力は伸びません。
自分からアクションを起こして行動することが英語力を向上する上で大切なのです。
⑤「日本の方が良い」と感じ日本と外国を比べてばかりいた
「海外留学」は「海外旅行」とは違います。
ある程度、外国に滞在することになる留学はその国の文化や習慣、国民性などを受け入れなければ生活できません。
私たちは日本と言う非常に恵まれた国で生活し育ってきました。
日本は海外と比べものにならないほど便利で快適、居心地は抜群です。
だから留学先では「日本ではあって当たり前なのに海外って何でないんだろう?」と感じることは日常茶飯事で当たり前です。
海外ではバスや電車も時刻表通りに来なかったり、宅配や郵便もきちんと届かなかったりすることはよくあります。
そういった状況や環境を受け入れられず、自分の中でストレスを感じるようになれば、どんどん消極的になってしまいます。
海外で生活するということは日本の習慣を一時的に忘れて、外国の生活を受け入れることが必要なのです。
日本と比べてしまうのは仕方のないことだと思いますが、「日本だったらこうだった」という意識はなるべく捨てたほうが良いです。
そこは日本ではなく外国なのです。
「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるように、習慣や文化はその土地によって違うのですから、新しい土地に来たらその土地の文化や習慣に従うべきだということです。
⑥失敗を恐れて英語を話せなかった
日本人留学生に良くあるパターンがこれです。
「このフレーズや言い方は間違っているんじゃないか」「発音が変ではないか」などと考えてしまい、英語が口から出てこなくなるのです。
ですが良く考えてみれば、日本で育った日本語が公用語の日本人が英語を話すのですから、最初は文法も言い方も発音も間違って当然なのです。
間違いだらけの英語を話していくうちに、少しずつ上達していくのが普通です。
そもそも、最初からキレイな英語をきちんと話せる人は留学の必要がありません。
日本に来ている外国人の方も時々変な日本語で話ししている人がいますよね?
その外国人に対して「あの人発音変だね」とか私たちは感じません。
外国人だから変な日本語で当然なのです。
間違ったりすることは恥ずかしいことではなく、最初は当たり前のことなのです。
間違ったフレーズや発音をしていても、積極的に自分から話すことが大切なのです。
「いきなり留学」で人生を変える。 タイにあるアメリカの大学(トリコンチネントディグリープログラム) |
「成功する海外留学」のポイントとは
「成功する海外留学」の基準は個人によって異なります。
個人によって目標や目的が違うからです。
ある程度の成果を残してもそれを「失敗」と認識する人もいれば、「成功」とする人もいます。
自分の目的を達成して、成功に繋げるためのポイントは次の通りです。
✅留学に対して目的や目標を明確に持つ
✅積極的に行動する
✅日本人とは適度な距離を考える
✅郷に入っては郷に従え
✅羞恥心を捨て、たくさん英語を話す
✅予め最低限の英語は勉強していく
自分のちょっとした心がけ次第で、海外留学は価値あるものにできるのです。
時間も費用も使って留学するのですから、成功という結果にしたいですよね。
まとめ
さて、今回の記事はいかがだったでしょうか。
初めての海外留学の場合はご紹介したポイントに気を付けるだけで随分と留学生活が有意義なものになるでしょう。
せっかく日本での生活・状況を一時ストップして海外留学するのですから、結果が失敗となってしまうのは非常に残念で悔やまれます。
せっかくの海外留学を残念な結果で終わらせないためにも失敗を恐れず、前に進む行動をしましょう。
ポジティブな気持ち・考えが留学生活を成功へと導いてくれます。
留学をこれから考えている人や将来的に留学したいと考えている人は、
■留学で何を達成したいか
■留学を経て自分はどのようになっていたいか
を予めイメージしておくと良いと思います。
それによって、成功か失敗かの判断が分かれるからです。
この記事が海外留学される方のお役に立てれば幸いです。
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