皆さん、外資系企業と聞くとどんな特徴を思い浮かべますか?
「高い給与体系」
「残業なし」
「語学堪能」
など、魅力的なイメージがあるのではないでしょうか?
このイメージから外資系企業へ憧れ、将来働きたいと考える方も少なくありません。
ですが、簡単には就職できないのが外資系企業であり、必ずと言っていいほど誰もが立ちはだかるハードルが「語学力」です。
実際に外資系企業の社員は留学経験者や帰国子女がほとんどで、働く場所が日本であっても社内公用語が英語という企業も多く存在します。
電話、資料作成、ミーティングなど仕事の全てにおいて英語でこなさなければいけない企業もあります。
そこで今回は外資系企業への就職を目指す方に
・日系企業とどんな点が違うのか
・外資系企業では英語力がなぜ必要なのか?
・外資系企業ではどのような英語力が必要なのか?
・外資系企業に就職するためにどうして海外留学がオススメなのか
について解説したいと思います。
外資系企業への就職に興味のある方は必見です。
目次
日系企業と外資系企業の違い
一般的に外資系企業とは海外に本社を置き、経営方針などを主導していたり、海外企業が出資している海外資本であったり、社長や役員、管理職などが外国人である場合が外資系企業と呼ばれています。
では、外資系企業と日系企業ではどのような違いがあるのでしょうか。
***外資系企業***
・即戦力が求められるので、新人を一から育てようという概念が無い ・能力や仕事の成果によって評価され、給料に反映される ・意思決定が早く、スピード感がある ・残業は基本なし。逆にマイナス評価になることも |
***日系企業***
・社員を一から丁寧に教育し、育てる ・基本、終身雇用であり年功序列で給料もそれに比例する ・意思決定が遅く、いくつもの段階を経ないと物事が決まらない事が多い ・残業する人は仕事熱心で、たくさん仕事をしていると思われがち |
大まかな違いは上記に記した通りです。
それでは詳しく説明していきましょう。
外資系企業では即戦力が求められる
外資系企業では日系企業のように新入社員を一から教育し、大切に育てるという事がありません。
外資系企業ではそれまで学生であった新入社員が学生の間に学んできた知識や技術を活かして、それを企業ですぐに成果に変えてくれる人を求めているのです。
その仕事の成果によって評価が分かれ、報酬という形で給料に反映されるのです。
いわゆる「出来高制」という考え方です。
ですので、日系企業のように年功序列という形態もなく、自分より年齢が上だからといって必ずしも先輩や上司ということも無いのです。
外資系企業では成果を出せば出すほど年収は上がるのは間違いないのですが、逆に成果を出せなかったり、前年より評価が下がれば年収はダウンすることもあるのです。
この給与制度はとてもヤル気に繋がる反面、スリリングとも言えますよね。
外資系企業では意思決定がとても早く結論がすぐに出る
日系企業では、1つのプロジェクトに対して決めなくてはいけない事項があれば、何度もいくつもの会議を経てから方向性が決まったり、結論が出たりします。
それまで色んな周辺の社員の意見を聞いたり、情報収集をしたりしてから結論を出す傾向があるので、意思決定は早いとはとても言えません。
それとは反対に外資系企業はトップが絶対的な権力を持っており、決断も早いのです。
外資系企業は残業の考え方が日系企業とは全く異なる
日系企業では残業する人がとても多いですよね。
日系企業では残業する人
↓
仕事熱心でたくさん仕事をこなしている人
↓
良い評価
という感覚があります。
ですが、外資系企業は全く逆の考えです。
残業する人は仕事のスケジュール管理が出来ていない人、仕事が要領よくこなせない人という印象を持たれてしまうこともあります。
外資系企業では、プライベート時間も大切に考えられているため、就業時間内にきちんとスケジュール管理をして仕事を時間内に終わらせることが、良い評価に繋がるのです。
外資系企業への就職は何よりも英語力(語学力)が必須
外資系企業への就職を目指す方にとって絶対に必要となる能力が語学力です。
英語は必須と言っても過言ではありません。
外資系企業は本社が海外にある場合がほとんどで、日本で働く場合は日本支社(日本支店)という事になるので、日常的に英語(またはその他の外国語)での仕事となるのです。
管理職や上司などが外国人というケースも良くあります。
その上司と英語でミーティングをしたり、英語で資料を作成したりする必要があるのです。
ですので、採用試験の時には応募者の英語力を見る企業がほとんどです。
英語の筆記試験や英語での面接を実施している企業も少なくありません。
特に外資系金融や外資系コンサルティング会社、外資系商社などは英語力のレベルをかなり重要視しているようです。
ただ、英語力はどのように判断されるのでしょうか?
全員がアメリカ人のようにペラペラに英語が話せないと就職できないというわけではないようです。
外資系企業の業種などによって必要な英語力も異なってきますので、必ずしもネイティブスピーカー並みの英語力が必須というわけではありません。
次では英語力に関係する外資系企業への就職に必要なものを紹介したいと思います。
外資系就職に必要なスキル【英語力を証明できるもの】
外資系企業への就職を目指す学生には優秀な人材がたくさんいます。
まず最初の書類審査の段階で、履歴書などに書かれている英語力を証明するもので次のステップに進めるかどうかが決まるのです。
ほとんどの企業がTOEICなどの点数を参考に英語力があるかどうかを判断します。
企業にもよりますが、TOEIC700点~800点以上が基準とされる場合が多いようです。
日常的に英語を会社で使用するような外資系企業ではそれ以上の英語力を求めるところもあるぐらいです。
英語力が証明できるものであれば、もちろん英検でもTOEFLのスコアでも大丈夫です。
ですが、メジャーな英語力の証明はTOEICであり、企業の採用基準にも「TOEIC○○点以上」という記載があることが多いです。
外資系就職に必要なスキル【英語でのコミュニケーション能力】
先程のTOEICのスコアは外資系企業への就職には必須のものですが、英語の勉強(ライティング)ができるだけでなく、英語で話せてコミュニケーションが取れることも非常に大切です。
実際に外資系企業の現場では社内で英語が飛び交っていて、英語でミーティングなどが日常的に行われていたりしています。
そして、海外に拠点があったり、海外に本社がある外資系企業は海外出張も多いのです。
また上司などは外国人の場合が多いので、コミュニケーションを取る上ではTOEICのスコアよりも英語で話せる、コミュニケーションが取れるスキルが重要なのです。
採用試験の際は、英語で面接などを実施している外資系企業もあり、英語でのコミュニケーション能力は必須と言えるでしょう。
外資系企業への就職には海外留学がオススメ
これまでお話したように、外資系企業への就職には「英語力を証明できるスコア」と「英語でのコミュニケーション能力」が必須となります。
この2つの能力を身に着けるためには、英語の勉強をひたすら頑張れば良いのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
2つの能力を効率的に取得できる方法が「海外留学」なのです。
海外留学は外国という環境で集中的に英語の勉強ができ、周りには外国人ばかりという状況になるため、コミュニケーションも必然的に英語で取らなければいけません。
今現在、英語が苦手であったり、英語力が低くても海外留学を経て外資系企業への就職に繋げることが充分可能なのです。
海外留学で英語力のレベルを上げることが出来たら、英語力の証明であるTOEICは帰国直後にとっておくことをオススメします。
なぜなら英語力が一番高い時期が帰国直後なのです。
日本に帰国したら、周りの環境にもよりますが、一般的に英語力はどんどん低下していく傾向にあります。
英語力のレベルが一番高いタイミングでTOEICを受けておきましょう。
同じタイミングで英検やTOEFLなども受けておいた方がアピールできる武器が増えます。
留学から帰国した直後は耳も英語に慣れている状態なので、リスニングテストでも良いスコアが狙えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
外資系企業は日系企業とは違い、成果が出る仕事をすれば必ず評価してもらえます。
ですので、会社内でも競争が激しいのが特徴ですが、その分仕事への意欲やヤル気は増えますよね。
バリバリ仕事上で活躍して、それを評価してもらいたいという意欲があり、英語力が備わっていれば是非、外資系企業への就職を目指すことをオススメします。
頑張った分だけ評価されるのが外資系企業です。
今現在、英語力が備わっていない場合でも大丈夫です。
学生のうちに海外留学を経験して語学力を充分に身に付けましょう。
海外留学を経験すれば、英語力の向上はもちろんですが、それ以外にも得るものはたくさんあり、将来の自分の就職や人生に良い影響をもたらすと言えるでしょう。