現代の教育問題とは?日本の教育の在り方について
現代の教育問題とは?日本の教育の在り方について

今の日本の子供たちが成長し将来の日本の社会を作っていく上で、子供たちが受ける「教育」というのは大変重要な役割をします。

時代の変化とともに、日本の教育現場もさまざまな変化を遂げてきました。

学校教育の在り方や学習指導スタイルも昔と比べると随分変わってきたと感じます。

そんな中でもやはりまだ改革の必要を言われるのが教育問題です。

日本の現代の教育問題にはまだまだ改善するべき点があると言えます。

グローバル化や国際化が急速に進む中で、現代の教育問題における課題や学校教育について考える事が必要となってきています。

そこで今回は【現代の教育問題】について

✅日本の現代の教育問題とは?

✅海外の教育で重視されていること

✅日本の現代の教育問題を改善する必要性

というテーマでまとめてみました。

子供の学校教育について考えていらっしゃる保護者の方や現代の日本の教育問題について知りたい方など、ご興味のある方は是非読んでみてくださいね。

目次

日本の現代の教育問題とは何か?

日本の現代の教育問題にはさまざまな事項があります。

将来の日本が子供たちにとって、より良い社会になることを願うべく、この教育問題には大人が注視するべきだと感じます。

見ていきましょう。

現代の教育問題①「偏差値重視の教育」

日本には「受験戦争」という言葉がありますよね?

日本の教育は「受験して偏差値の高い学校に入ること」が目的と考えられています。

多くの教師や保護者、そして子供までもが同じことを考えています。

日本は随分前から偏差値重視であり、子供の個性よりも偏差値の数値ばかりを見て、より偏差値の高い学校に入るために勉強させているというケースがほとんどです。

高校受験の時も、大学受験の時も、偏差値を基準として志望校を決めます。

学歴を重視して偏差値の高い学校に入れば、一流の会社に就職できるし、それはイコール将来の生活が豊かになるという考えが元となっているからです。

ですが、入試勉強をものすごく頑張って、偏差値の高い学校に入れたとしても社会人になってから世間や社会に通用する大人になっているかどうかは別問題です。

ましてや一流の企業に入ったからといって、そこで活躍できるかどうかは学歴や偏差値とは一切関係ありません。

このような偏差値重視や学歴重視の考え方が古くから根付いている日本の教育ですが、これを変えるためには大人や教育現場の教師などが考えを変える必要があります。

偏差値で学校を決めるのではなく、学びたい人が自分の学びたい学校に行くというのが正常な思考ではないでしょうか?

現代の教育問題②「全員に一貫して同じ教育」

日本の学校では全員の生徒に同じ内容の授業を同じ先生が同じように教え、生徒全員が同じように理解することを求めています。

全ての生徒を平等に扱い、個性には注目せず、全員同じ画一的な教育のシステムが主流です。

同じ学年・クラスというだけで、「AさんはできるのにBさんはできない」とひとくくりにされがちです。元々、人間はひとぞれぞれ得意なことも興味のあることも個人によって違うのです。皆、それぞれ個人には学力の差があるのは当たり前で、同じクラスにいても、とっくに理解している生徒、授業を聞いて理解できる生徒、授業を聞いても理解できない生徒、授業を聞いていない生徒など、さまざまな個性の生徒がいるのが普通です。

しかし、全員同じ授業を受けて同じ制服を着て、同じテストを受け学力が判断されるのです。

また、日本には「飛び級」という制度もありません。

とっくに理解していてその先の学力まで進んでいる生徒でも自分の年齢のクラスに在籍しないといけない制度です。とっくに理解している生徒にとってはもっと先に進みたいのに進めない、無駄とも言える期間を過ごすことにもなりかねません。

現代では時代も変化し、将来の働き方や考え方、価値観などが多様化している世の中です。全員同じではなく、それぞれの子供の個性を伸ばしてやることが大切なのです。

それにもかかわらず、全員が同じ一貫した教育を受けていることは時代遅れのような気もします。

現代の教育問題③「受け身・暗記型の教育」

日本の多くの学校では教室の前面に黒板が設置してあり、黒板の前に先生がいて、生徒はその黒板の方を全員が同じように向き、先生の話をジッと聞いています。

授業のスタイルとしては先生の講義をジッと聞いてそれをノートに書いたりする方法で、時々生徒を指名して答えを求めたりはしますが、生徒同士で意見交換したりコミュニケーションをとって相談したり、ということはほとんどありません。

そして勉強は暗記中心です。教科書に沿って予め答えが用意されてそれに基づいて教師が教えています。それを丸暗記してテストに備えるのです。

問題に対して答えのみを丸暗記する教育を受けているので、その過程を考えたり、何でその答えになるのか疑問を抱いたりということがありません。

受験対策という意味では丸暗記で済むかもしれませんが、将来社会に出てその場の状況に応じて判断、決断することが必要となってくる時には想像力・思考力を必要とします。

考える力が必要なのです。

暗記して答えを求めるだけでは記憶力は伸びるかもしれませんが、自分の頭で考える想像力・思考力は伸びません。

想像力や思考力がないまま学習を続けていると、学習に対して楽しさや興味を持つことができなくなります。

元々、子供は好奇心旺盛なので学び、理解して新しい発見があることを楽しいと感じます。

暗記型や受け身スタイルの授業を行うことで、思考停止となり、勉強=(イコール)たくさん覚えないといけないしんどいもの、という意識になってしまうのです。

現代の教育問題④「周りと比較する教育」

皆さん経験あると思いますが、学校では成績表やテストがあり、それが生徒の評価となります。当然、上位になった生徒は優秀と言われ、下位の生徒はダメなレッテルを貼られます。ですが、本来は成績の上位や下位だけで人間性を測れるものではありません。

上位の生徒、下位の生徒ともに人間的魅力は必ずあり、個性があるものなのです。

それを1つのものさしで評価し、比較し、順位をつけること自体に無理があると言えます。

周りと比較される教育を受けていると、自分の中に劣等感が生まれたり、自分に自信が持てなくなったりします。

こういった教育は問題ではないでしょうか。

周りと比較する教育は、生徒に競争心を持たせ頑張らせるというメリットもありますが、その一方では下位のレッテルを貼られた生徒はどんどん劣等感やコンプレックスを持たせることにもなります。

そんな子供が将来大人になって社会に出ると「優れた人・優れたモノが正しい」という考えに繋がります。優れたモノ・優れた人だけが正しいとされる社会では、これからの新しい多様性の時代にはもう古いのです。

個人個人それぞれ誰でも、得意・不得意があり個人差があるのが当たり前です。

これからはそれらをお互いに尊重し合える日本社会になるべきなのではないでしょうか。

海外の教育で重視されていること

日本の現代の教育問題について4つあげました。

では、海外はどうなのでしょうか?

海外の教育方法は、日本とは大きく異なる部分が多くあります。教育方法の背景にはそれぞれの国ごとで文化の違いがあるのと同じで、そのままを日本の教育に取り入れるのは難しい場合もありますが、参考やヒントにできるケースもたくさんあります。

海外ではどういった点が重視されて教育されているか見ていきましょう。

海外での教育①「想像力・思考力を養うことを重視」

先程も書きましたが、日本では暗記型・受け身スタイルの教育が中心です。

それとは反対に海外では想像する、考える力を付けさせるスタイルの教育方法が一般的です。何よりも生徒の発想や考え方を尊重し、型にはめるような教育をしません。

英語の授業を例に取ると分かりやすいのですが、日本の英語授業はたくさんの単語を暗記し、例文を暗記し、文法を暗記しますよね。しかし実際にはたくさん暗記したとしても会話が出来るようにはなりません。海外の外国語の授業ではこのような丸暗記の方法ではなく、生徒に実際のシチュエーションにちなんだ会話を話し、聞き取りをするという生の外国語を実践で教える方法が取られています。

海外での教育②「個性や自主性が尊重されている」

日本ではクラス全員がほぼ同じように授業を受け、協調性があり、集団生活に馴染んでいることが好まれ、それが普通とされています。逆に言えば、日本の教育では「みんな同じ、個性が無い、自分の意見がない」という見方もされます。

それが海外では正反対で自主性が重んじられるので、みんなそれぞれ個性が際立つのが普通です。逆に言えば協調性が無い、自己主張が強いという面もあります。

それぞれ、良いところ悪いところありますが、日本の教育を受動的に受けていると協調性はあるけれど自分の意見を持たないという大人になってしまうのはたしかです。

日本人はほとんどの人が周りの人の意見を聞いたり見てから自分の意見を決める傾向がありますよね?自分の考えや意見を持ち、問題を解決出来る力が足りないと自立を妨げることに繋がるようにも思います。

海外での教育③「褒めて得意な事を伸ばす」

日本では、○○が出来ない・○○が苦手だと指摘する教育ですよね。

それに対して海外では苦手や出来ない事に注視するのではなく、得意な事を褒めて伸ばします。

一度でも失敗経験をしてしまうと日本ではダメと考えられていますが、海外では失敗したことに重きを置かず失敗していない部分を認めて褒めるという教育方法です。そうすることで子供が「次も頑張ろう」と思い、さらにヤル気に繋がります。そして次に出来た時には自分に自信がつきます。

また、失敗しても大丈夫と考えるのでチャレンジ精神もつくのです。

まとめ【現代の教育問題を改革する必要性】

現代の教育問題について今回は記事をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。

日本の現代の教育は、偏差値の高い学校や力のある人間や企業が「良い」とされている考えが根付いています。そのために子供たちが同じ教育を義務教育期間に受け、やりたいことをやるでもなく、世間的に「良い」とされる学校や企業に入ることを目指すのです。

得意な事や、やりたいこと、持ち前の個性や能力を発揮して、みんなが前を向いて自信を持って暮らせる日本社会にするためには、現代の教育事情では難しいように感じます。

海外の教育と比べると真逆の部分がたくさんありますが、海外の教育の良いところは日本風にアレンジして取り入れ、違った風を送り込むのも良い方法だと感じます。

どんどん時代が変化していく中で解決するべき現代の教育問題はまだまだたくさんあります。

10年後、20年後の日本社会が今の子供たちが大人になった時に生きやすい社会環境や国になることを目指すために、教育は時代に合わせて改革していくべきなのではないでしょうか。

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