緊急事態な時こそグローバルな視点を

 2019年末、中華人民共和国の武漢から生まれた新型コロナウイルスは瞬く間に世界を席巻し、大きな影響を与えています。2020年1月の時点で中華人民共和国だけに収まらず他国に大きな影響を生み出していました。私はもう1人の日本人とともにその時の新型コロナウイルスの世界の状況を調べました。私達は留学生ですので特に世界規模で大きな問題が懸念される場合にはどうしても敏感になってしまうものです。

コロナの影響で客がほぼいない象のショー

以前の記事で述べさせていただきましたが、その日本人の友達は新型コロナウイルスの恐ろしさを実感し日本に帰りました。それは1月末から2月の頭に起こった出来事でした。バンコクでは1部のショッピングモールなどでは体温測定が実施されており、多くの人たちがマスクを着用している姿が見受けられました。私は日本にいる家族と電話して新型コロナウイルスについて話しましたが、「たいしたことはない」「日本人はマスクをしている人も少なく普段通りだよ」「そんな気にする必要はないよ」という意見が返ってきました。私はその友達とこのままだと日本は完全に新型コロナウイルスに侵されてしまうと話し合い、私は家族や友達に喚起しました。当時日本ではあまり流行っていなかった新型コロナウイルスですがニュースではよく取り扱われていたようですね。中華人民共和国から外に出た新型コロナウイルスは大韓民国、タイ、台湾まで影響を及ぼしていました。中華人民共和国と距離の近い日本に来ないはずがなかったのです。日本は中華人民共和国の武漢に大量のマスクを送りました。日本は当時深刻だった武漢に対し援助し、彼らに喜ばれました。しかし、日本は自分たちのマスクが足りていないことに気付かずお膳立てができないまま新型コロナウイルスを迎えてしまったのです。その結果、中華人民共和国までもが日本からの渡航を禁止し、それを機にバンコクでは日本人までもがウイルス扱いをされがちになり、私ともう1人の日本の友達は不要不急の外出は避け、自粛生活に突入しました。

人の少ないナイトマーケットの様子

日本での新型コロナウイルスの感染者は徐々に増えていました。その情報だけを見て日本は成功型だなどの意見が出たようです。確かに、日本文化において私達は相手との距離感を考えて行動している人たちは多いと思います。また、インフルエンザの時期にも重なっていたためマスクの着用も効果はあったと思います。家では靴を脱ぐなど清潔感を大切にするというのも効果があったとは思います。ただ、新型コロナウイルスは暖かい気温を得意としないウイルスです。だからといって、タイやフィリピンなどで流行っていないかと問われるとそうではありません。バンコクではマスク着用や体温測定、駅での消毒システムなどにより1時的に収束に向かいました。しかし、タイに帰国した多くの人々が陽性反応と診断され、わずか2日間で多くの人々が新型コロナウイルスにかかりました。南国では気温が暖かいため、徐々に感染者が多くなるということは起こりにくく、感染者は一気に増加するのが特徴なのだと実感しました。ただ、日本では最近になって東京の感染者が1日で100人までいったかと思えばすぐに1日で200人以上の感染者を記録しました。その数値を見ると単純な人たちは「日本も徐々に増加するのではないからもはや成功だとも言えない」というでしょう。ただ、忘れてならないことは「ウイルスは掛け算において増加する」ということです。足し算では決してありません。最初のうちは1、2、4、8・・・と徐々に上がっていくかもしれませんがある程度増えるとその次の増加する幅も大きくなります。この恐ろしさに気付くことが重要だと思います。

日本で都市封鎖、いわゆる「ロックダウン」には相当なことがない限りならないでしょう。私は日本でロックダウンが懸念されたとき、友達にはロックダウンにはならないから大丈夫だと言いました。日本の経済力の大部分を東京にのみ注いでいる日本では2週間だけでも封鎖してしまえば立て直すことが相当難しいからです。だからといって今のようにだらだらと緊急事態宣言で自粛を待っているのもよくありません。なぜこのようになってしまったのでしょうか。多くの若者が外に出ているからでしょうか。国民に自粛を呼びかけた安倍首相ですが、自粛を呼びかけた後、彼の妻はお花見をしていた事実もある日本での感染者の拡大は自明の理のようにも思えます。緊急事態宣言はあくまで要請です。アメリカやイタリアを始めとする多くの国がロックダウンをしました。日本が同じようにできない最大の理由は東京が日本の心臓部分だからです。東京にある力を他の場所にも分散させ東京と並ぶくらいの都市を他に作るということに視点を置くことができない日本ならば歴史は繰り返されるでしょう。2018年度の私立大学の入試において文部科学省は東京の私立大学に募集定員と合格者数を減らすよう促しました。その理由は地方の大学に生徒を分散させるためでしたが、効果はほぼありませんでした。東京に魅力があるため、そこを変えなければ意味がないことにさえ文部科学省や、日本社会はもっとグローバルな視点を持つことが大切だと言えるでしょう。

店の少ないナイトマーケット

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