バンコクではなくパリへ

みなさんこんにちは!この度、このトリコンチネントディグリープログラムが大きく変わることになりました。今まで「タイにあるアメリカの大学」をスローガンとして掲げていたこのプログラムなのですが、そのスローガンが変わってしまう可能性が高い状況となりました。バンコクのサイアムテクノロジー大学と提携しているアメリカのラマー大学なのですが、新型コロナウイルスの影響により、現地での授業は難しくなりました。その結果、オンライン授業を受けることになっていたのですが、サイアムテクノロジー大学では60パーセントは対面授業を取らないと卒業できないという事実を告げられたのです。しかしながら、新型コロナウイルスは収束に向かうどころか更なる拡大を繰り広げ、社会の秩序さへ乱してしまいました。特にアメリカは新型コロナウイルスの影響により、中華人民共和国と鎬を削る関係を作ってしまいました。そんな紊乱した社会において教育機関の完全復活は未だ皆目見当がつかないのです。一元論的な考え方のアメリカ政府と、完全な中華思想を持つ中華人民共和国において誰も今後の予想はできないでしょう。

そこでラマー大学はフランスのパリ・カレッジ・インターナショナル・エデュケーションと提携したそうです。パリカレッジは完全オンラインで授業を受けることができるのですが、未だいくつかの疑問点が残ったままなのです。まずトリコンチネントディグリープログラムの趣旨が伝わっているのかという点、畢竟するに私たちのレベルにあった授業なのかという点があります。また「先生のいない授業で課題もない、ただ通信教育で自分のペースで学習を進めていけばよい。十分にその単元を理解したら自分の都合のいい時にテストを受けられる。」と言われました。つまり、レポートやプレゼンテーション、ディスカッションももちろん無くなってしまうわけです。ただその通信教育の仕組みもわかっていないのでどうにも動けない状況なのです。手続き方法はいたって簡単でラマー大学にパリ大学を受けますと告げると、フォーマットが送られてくるのでそれに書き込み、提出するだけです。

ただ、そうなるとタイにいる理由がなくなり、日本で今後ずっと授業を受けることになります。VISAやコンドミニアムの契約など懸念される問題は大いにありますが、いずれにしても完全に通信教育で大学を卒業することになります。このまま、日本でパリの通信教育を受けることになるのか、それともタイで再び授業を受けることができるようになるのか見通しはありませんが、このサマーセメスターの間に前進することを切に願っております。

私の高校の友達にも留学していた人がいました。彼は台湾の大学に行っていましたが、新型コロナウイルスの影響でオンライン授業が促され、私と同じ3月に日本へ戻りオンライン授業を受けていたのですが、対面でないと受けられない授業が出てきたのですが、彼はまだ台湾に行くことは厳しいらしく大学を辞める事になってしまいました。世界規模の感染症である新型コロナウイルスに留学生は特に影響を受けていると痛感しました。

              ★留学コラム★

 今回のブログで扱った「一元論」という言葉、英語では「monism」と言われます。世の中の原理を1つに焦点を置くことによって考えられる説です。ある現象において原因や根拠を1つに絞ることでもあります。それに対する用語、「dualism」について説明したいと思います。

 「dualism」とは「二元論」です。「二元論」というと、デカルトの心身二元論を思い浮かべる人が多いと思います。彼は精神と身体という2つの原理で説きました。そもそも「二元論」というのは何なのでしょうか。私も大学入試の勉強をしていた時、「二元論」という用語にいつも引っかかっており、何度も調べました。辞書の言葉で説明すると物事を相対立する2つの原理や基本的要素から構成されるものです。ここで皆さんにちょっとしたクイズを出したいと思います。二元論か二元論ではないかという〇×の2択です。

①火と水

②善と悪

③勝ちと負け

答えは、①×(二元論ではない)②〇(二元論)③〇(二元論)

 「二元論」とは相対立する2つの原理または要素からなるものです。ただ、それだけだと分かりづらいので補足説明させていただきます。「二元論」とは2つの概念のうち、片方の概念が抹消すればもう片方の概念も成り立たなくなるということです。善と悪という二元論において、善という概念が消えたら、悪という概念は意味をなさなくなります。悪があるから正義という考えかたが生まれたのです。勝ちと負けも同様で、勝つ人がいれば負ける人も必然的に存在します。逆に言えば勝ちがない場合は負けもありません。

つまり、「二元論」では2つの要素が絶対に因果関係を持っています。片方はもう片方の存在を支えています。したがって、火と水という概念は火がなくなっても水という概念はなくなりませんので二元論とは言えません。ただ、温かさと冷たさは二元論ですね!

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