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日本の航空会社に男性キャビンアテンダントはいるの?
はい!
いますよー!!
日本の航空会社の男性CAさんたち、存在しています!!
日本では特に女性の職業と思われがちなキャビンアテンダントですが、まだまだ人数は少ないものの、日系の航空会社には男性のキャビンアテンダントたちが活躍しています。
特に近年では、おもしろアナウンスをする男性キャビンアテンダントの動画や、連載マンガ、テレビドラマの影響などで、少しづつ日本の空にも男性キャビンアテンダントの認知度が高まってきたように思います。
- 深夜勤務の長距離フライト
- 大きなカートを引いてサービス提供
- 重い荷物を頭上の棚に収納
など、キャビンアテンダンントの主な仕事は、特に体力勝負であることから、男性乗務員はとても重宝される存在です。
どこが採用しているの?
男性キャビンアテンダントの採用をしている日系航空会社です。
- JAL
- JTA
- ANA(2019年〜)
- ANAウィングス (2018年〜)
- ジェットスタージャパン
- バニラエア
- スカイマーク
- スターフライヤー
- エアドゥ
- ソラシド
- ピーチアビエイション
その中でも、日系のLCC(格安航空会社)は男性キャビンアテンダントの採用を積極的に行ってきた実績があます。
現在ジェットスタージャパンの男性キャビンクルーの割合は、所属全クルーの15%と5〜6人に1人の割合で男性クルーが働いています。
JALでは1953年から男性客室乗務員を採用し続けている長い歴史があり、所属約6000人のうち、100人ほどの男性客室乗務員がいるのだそうです。
また2019年にはANAが初めて、新卒4人の男性客室乗務員を採用したニュースが話題になりました。
ANAが男性客室乗務員採用に踏み切ったことで、国内大手航空会社を筆頭に、これからどんどん増えていくことが期待されますね。
外国ではよく見かける
日本の空に男性キャビンアテンダントが増えてききたことはとっても嬉しいことですが、中東や欧米などでは、男性乗務員をよく見かけます。
新人キャビンアテンダントから、先輩キャビンアテンダントまでのキャリアを積み、チーフパーサー(客室責任者)まで勤め上げ、社内でキャリアアップをしていく男性乗務員が多いようです。
特にエールフランスでは全体の30%が男性キャビンアテンダントで3人に1人の割合だそうで、1万4千人の所属乗務員のうち、訳4600人の男性が居るとは驚きです!!
またカンタス航空では、オーストラリアの立地が地理的に、他の国から遠く離れているため長距離便が多いことから、伝統的に多くの男性客室乗務員を採用しているという歴史があります。
日本人の採用実績のある外資系航空会社
- 日本からの応募が可能な外資系航空会社(採用後に会社を通して就労ビザが下りる)
- ルフトハンザドイツ航空
- KLMオランダ航空
- エミレーツ航空
- キャセイパシフィック航空
- フィンランド航空
- オーストリア航空
- エジプト航空
- バンコクエアウェイズ
- ジェットスター
- 就労ビザ保持者のみ応募可能な外資系航空会社(元々その国に住んでいて、働く権利を持っている)
- ブリティッシュエアウェイズ
- エールフランス
- ヴァージンアトランティック航空
- ニュージーランド航空
- デルタ航空
- カンタス航空
- エアカナダ
就労ビザ保持者のみ応募できる外資系航空会社の日本人採用については、恐らくもっと多く存在していることでしょう。
男性キャビンアテンダント特集
漫画やドラマ、ユーチューブ、本を励みに「空男子」を目指しましょう!!
2017年 週刊モーニング連載漫画「そら男(ソラダン)」
http://morning.moae.jp/lineup/868
2019年 フジテレビドラマ「fly boys fly 」
2020年「男子客室乗務員になる本」イカロス出版
求められるもの
男性キャビンアテンダントに求められる適正は、基本的に女性と同じです。
- 英語
- 清潔感
- コミュニケーション能力
が挙げられますが、女性が多い職場でもあるため、女性ときちんとしたコミュニケーションが取れるということが大切になってくるでしょう。
また、清潔感があり、爽やかな印象のある男性キャビンアテンダントが多いですね。
体験談
私の勤めていた航空会社で20%ほどの割合で男性キャビンアテンダントが所属していました。全て現地人の男性で、現在まで日本人男性の採用実績はありません。
現地人の男性乗務員は新卒及と、既卒の採用が行われ、ほぼ全ての男性キャビンアテンダントは入社後にチーフパーサー(客室責任者)を目指します。
また長距離の国際線には、男性キャビンアテンダントが乗務することが多かったように思います。というのも、サービス回数が多く、重いカートとともに仕事することになるため、力仕事の際に男性の存在が必要とされているからです。
さらに、迷惑な乗客の対応などでは、男性乗務員の厳しい注意や取り締まりによって、機内の威厳が保たれ、問題解決につながることなどがありました。
中には、パイロットを目指すための入り口として、キャビンアテンダントになりその後、パイロット学校へ入学する男性乗務員が何人かいました。
人生でキャビンアテンダントとパイロットの両方の経験をできるなんて、かっこいいよくて、素敵ですよね。
パイロット学校入学を控えた、彼らのキャビンアテンダントとしての最後のフライトを共にできたことは良い思い出となっています。彼らは、2年間のフライトトレーニングを受けて卒業し、今では、パイロットとして空の勤務をスタートさせました。
思い返すと、彼ら男性キャビンアテンダントに共通していたことがあります。
それは「女性や子供、お年寄りとのコミュニケーションに優れた物腰の優しい人」という点でした。
外国の航空会社のように、もっともっと多くの男性キャビンアテンダントが、日本と世界の空で誕生することが待ち遠しいです!!